昨今プリン体ゼロをうたったアルコール飲料が多数発売されております。ではプリン体ゼロのアルコール飲料であれば、尿酸を上昇させないかというとそうではありません。アルコールは代謝の過程で、アセトアルデヒドを経て乳酸が産生されますが、この過程で2016年5月22日に記載させていただいたようにATPが消費され尿酸が上昇することが示唆されております。またアルコール分解過程で産生された乳酸は尿酸排出を低下させ、結果尿酸上昇を引き起こすことも示唆されております。高尿酸血症では節酒（アルコールの摂取制限）も必要です。尿酸値に影響の少ないアルコール量を以下にあげます。純アルコール量として20g程度が適量と考えられております。

日本酒：180ml

ビール：500ml

ウイスキー：60ml

ワイン：180ml

焼酎：90ml(25度)

休肝日はもちろん必要です。この量を聞いて少ないと思う方もいらっしゃると思いますが、考えようによっては結構飲めるとも言えます。

アルコール飲料に含まれる、プリン体含量は公益財団法人痛風財団のホームページも参照してみてください。